ユーザー体験を先取りせよ
2013-11-01
今回は、ユーザー体験を先取りせよというテーマで述べさせていただきます。
どうしても、ビジネスが絡むと人は売り手視点になりがちです。
それは、営業をしていても同じで良く営業マンの会話で「こんなに良い製品なのになぜ売れないのだろう」という言葉を一度は誰しも発言したことはあるのではないかと思います。
製品にほれ込むのは販売するという行為において非常に重要な要素ですし、また、売り手側でさえもほれ込んでいない商品を売るのはおかしな行為ですので、製品を大好きになるという行為は当たり前のことだと思います。
しかし、売り手側はどうしても売りたいという気持ちや売上目標などに追われることにより、目の前の見込み客の気持ちや心理の動きを見過ごしてしまうことがあるのです。
そこで、この見込み客の体験の先取りが大切になるわけです。
今までも、このブログの中で、心理的な要素からいくつか述べておりますので、ぜひ復習しておいていただけたらと思います。
ユーザー体験の先取りをするには
まずこのユーザー体験を先取りするために、最近、私たちが購入したものを思い浮かべてみると良いでしょう。
たとえば、
「駅前で牛丼屋さんに入ったのはなぜか?」
「なぜ家族旅行はこのツアーを申し込んだのか?」
「新しくPCを買ったとしたらなぜその店でそのPCを買ったのか?」
これらを言語化してみるのです。
マーケティング脳を鍛えるためには、このように私たちは日ごろからマーケティングという行いを様々なお店でされていて、その上で購入をしているということを認識することが大切です。
駅前で牛丼屋に入ったのは、時間がなかったし、駅から近いところで短時間で食事をしたかったからだという人はそれが、購入した理由です。
この購入理由を知っていれば、販売側はその部分をアピールすることにより、売上を上げることができるのです。
なんとなくお分かりいただけるのではないでしょうか。
購入者の購入決定要因のことをビジネス用語でKBFと言います。
売り手は、購入者がモノを購入する時に必要な決定要因をあらかじめ分析する必要があるのです。
FAXDMを出す時、これこれだからお買い得!と言いたい気持ちはわかります。
その前に、その商品を買う時、ユーザーはどういう情報が最低限必要なのでしょうか。
- それを買うとどういう良いことがあるのか。
- 他社よりも何が良いのか。
- 販売会社は信頼できるのか。
- HPはどんな内容なのか。
- 今買う必要があるのか。
- 買わないより買ったほうが良いのはなぜか。
- 買って失敗しないだろうか。
たとえば、これらが購買決定要因だとしたら、どういう内容を盛り込めばよいだろうか。
さらには、FAX送信後、どのようなフォローをしてあげることで安心してもらえるのだろうか。
これを先取りしていく必要があるのです。
さらに、FAXを送ったら、まずどこに届くのだろうか。
そしてその後、どのような流れの中で担当者に届くだろうか。
もしくは届かず捨てられてしまうのだろうか。
こういう細かい分析を行うことで、一つ一つの段階をクリアすることができるのです。
まとめ
神は細部に宿る。
一度述べさせて頂いたことがありますが、たった一枚のA4の白黒の紙ではありますが、その一つ一つに対して意味を持たせること。
一つも無駄はないのです。
一つ一つ意味を持たせることで見込み客全員とまではいかないですが、少しずつ壁を乗り越えてくれる人が増え、最終的に大きな成果を生み出すことができるのです。
ユーザー体験の先取りの大切さ、おわかりいただけたでしょうか。
ぜひ、参考にしてみてください。