成功事例から学ぶ反応率を上げるFAXDMの作り方
公開日:2025-09-09 /
セミナー案内を配信する方から
「思ったように反響が得られない」
「何を書けばいいのかわからない」
というご相談をいただくことがあります。
そこで今回は、実際に高い成果を上げたセミナー案内のFAX事例をご紹介します。
「なぜ反響につながったのか」を詳しく解説しますので、原稿作りにぜひお役立てください。
目次
成功事例:セミナー案内DM
さっそく、今回ご紹介する事例のセミナー概要を簡単にお伝えします。
原稿も掲載いたしますので、あわせてご覧ください。
- 対象:ドローン運用の担当者/導入計画の担当者
- 内容:法改正に伴うセミナー告知
- 費用:参加無料
- 定員:10名限定
このFAXをセミナー開催日の1カ月前に配信され、送達数3,563件のうちお問い合わせは10件。反響率0.28%と良い成果を得ることができました。
開催1か月前の配信で良い反響を獲得できたのには、何かポイントがあるもの。今回は特に大切な3つについて、解説して行きます。
成功ポイント1:“今すぐ必要だ”と思わせる理由を明記
FAXDMは、忙しい業務の合間に目を通すもの。そのため、タイトルや序文で
「この案内は自分にとって重要だ」
と感じなければ、すぐに破棄されてしまいます。
特に、タイトルの訴求はFAXの成功を大きく左右します。捨てられないために、「なぜ今この情報が必要なのか?」を明確に示しましょう。
今回の事例はドローンに関するセミナーです。
近年、ドローン撮影は増えてきています。導入を検討している方がタイトルを見たら
「確かに、法律は知っておかないといけないな」
と考え、興味を持ってもらいやすいと言えます。
また、すでに導入している方なら『国家資格がはじまって法規はどう変わったのか?』とタイトルで問いかけられれば、「答えを知りたい」とFAXを読み進めたくなります。
つまり、このタイトルを見た時点で、読み手は『自分に向けられている』と自然に捉えているのです。
さらに、導入は『2022年に法改正があり…』と背景説明から始まっており、『知らずに飛ばすと違反に…』と具体的なリスクを提示しています。
法改正といった“環境の変化”を示すことで、結果として
「行動を後回しにできないな」
と受け手に感じてもらう状況を作り出しています。
なお、理由を提示して緊急性を伝える以外にも
「こんなお悩みはありませんか?」
とお悩みを3つほど挙げるのも、読み手の共感を引き出す効果があります。
繰り返しになりますが、タイトルや導入部分で読み手の関心を一気に引き寄せることは、とても大切です。特にタイトルで惹きつけられるかどうかで、反響が獲得できるかが決まります。
成功ポイント2:冒頭の宛名で“自分宛だ”と感じさせる
このFAXDMの冒頭には
「ドローン運用ご担当者様」
「ドローン導入計画ご担当者様」
と宛先が明記されています。
ここは意外と忘れがちなポイントです。
FAXはチラシやメール以上に、「自分宛の案内かどうか」を一瞬で判断される媒体です。読み手にとって関係ないと思われた瞬間、即座に破棄されてしまいます。
実際にFAXを受け取った時、「なんだ、広告か」と感じたら、じっくり読まずに捨てていませんか?
これを避けるため、原稿の最上部に「社内の誰に向けた案内なのか」を具体的に書くことが、極めて重要です。
ただ、注意が必要な点があります。それは、宛先は社内のたった一人に絞ることです。宛先を具体的に記載しないと、従業員数が増えるほどターゲットに届きにくくなります。
例えば、「中小企業様へ」という宛先が書かれたFAXが届いたら、社内の誰に渡しますか?
ほとんどの方が、誰に渡すべきかをすぐには判断できないはずです。つまり、誰宛かわからないので即座に破棄されてしまう可能性が高いのです。
宛先が明記されていれば、最初にFAXを手にいた方も届けやすくなります。結果として“読んでもらえる率”が向上し、タイトルや本文を読んでもらう土台が整うのです。
FAXDMにおいて「これは自分宛だ」と認識してもらうことは、成功の第一歩です。
社内の誰に読んでもらいたいかがわかるよう、宛先は必ず明記しましょう。
成功ポイント3:参加するメリットを提示
FAXDMに興味を持ってもらっても、「自分に本当に必要な情報だ」と納得しなければお問い合わせは獲得できません。参加すると何が得られるのかという具体的なメリットがわからなければ、「参加する価値がある」と判断できないからです。
参加する価値や必要性を感じてもらえなければ、「参加費無料」「参加特典」といった安心感や特別感を用意しても、 “参加の後押し”にはなりません。
意外に思われるかもしれませんが、「セミナーで何が得られるのか」が原稿に書かれていないケースは多いです。セミナーのご案内には、参加するメリットを必ず明記しましょう。
今回の事例は、“理解→納得→行動”の流れが自然です。さらに、以下のような読み手が知りたい情報が、自然な文章で分かりやすく簡潔にまとまっています。
- 「法律のリスクが避けられる」(メリット)
- 「国家資格の最新情報が得られる」(メリット)
- 「参加費が無料」(安心感)
- 「少人数制」(緊急性・安心感)
まさに反応率アップの鉄則に沿って作成されているのです。
FAXは紙面のスペースが限られているので、
「参加するとどうなるのか」
「どんなメリットがあるのか」
を端的に伝えましょう。
なお、少人数制のセミナーは限定性・希少性を高めるだけではありません。
- 質問しやすそう
- 丁寧に対応してもらえそう
こうした期待にもつながるため、安心して参加を決断しやすい条件です。
まとめ
今回はFAXDMの成功事例をご紹介しました。
FAXDMでお問い合わせを獲得するには
「自分に向けられた内容だ」
「うちに必要なことだ」
と読み手に思わせることが重要です。
今回の事例はタイトルの時点でここが押さえられていたのが、一番のポイントと言えます。
弊社でFAXDMを配信されるお客様には、通常1回1万円の原稿アドバイスを初回無料で承っております。
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